2004年09月27日
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発想の柔軟性の重要さ、常識に囚われていては限界を乗り越えられない!

Written By: 川俣 晶連絡先

 発想の柔軟性というのは、たいへんに重要です。

 世の中には、発想が硬直しているだけで、できるはずのことをできないと思い込む場面が多くあります。

 有名な話としては、コロンブスの卵という話がありますね。

 卵を立てることができるか、と言われても、誰も立てられない。しかし、ちょっと工夫すれば立つわけです。

 応用ソフトを開発する場合でも、Webアプリケーションが当たり前だと思い込むことは適切ではありません。要するにWebアプリケーションの流行はTCO削減ブームというコンテキスト上にある低管理コスト手法というだけの話で、管理コストさえ安くなればネイティブのGUIアプリケーションでも構わないわけです。むしろ、その方が使い勝手は良いとすら言えます。

 別の事例を挙げれば、セキュリティホールからの安全性を高めるプログラム言語の選択という問題があります。マイクロソフト製品は危ない、新しい技術は危ない、というような発想に凝り固まることは、かえって危険を招く恐れがあります。たとえば、枯れたC/C++なら、C#よりも安全かと言えば、そんなことはありません。たとえばCは高級なアセンブラとさえ言われたことがある低レベル操作が得意な言語です。それによって、バッファオーバーランを起こすコードをいともたやすく書けます。意図しなくても、ちょっとした不注意で、それがあっさりと実現します。それに対して、C#は普通に書いている限り、バッファオーバーランを起こすコードは書けません。意図して書こうとしても、unsafeなど特殊な機能に手を出さない限り書けません。まして意図しない場合は、まずあり得ないと思って良いでしょう。

 こういう事例から分かることは、常識に囚われてはいけない、発想は常に柔軟に保っておかなければならない、ということです。

 そのことにあらためて思い至ったのは、Phinlodaさんの以下の文章を見たためです。

で、監督って誰に打診しているのだろうか? 私だったら、そうですね、長嶋氏とか、原氏は引き受けないと思うので外しておくと、例えば、江川氏。TVであれだけ批評できるのだから、実際にやってもらうと。ダメだったら罰ゲームアリということで。本当はもっと強烈なインパクトがあった方がいいということで、美少女監督が見つかればベストだと思う。日本に一人位は、そういう才能を持った女子高生とか、いないのだろうか?

 一読して驚き。

 び、美少女監督!?

 さすがに、そこまでは思い至りませんでした。

 しかし、悪くない発想です。エンターテイメント性があるだけでなく、上手く噛み合えば結束力の強いチームができる可能性もあり得ます。

 私も、Phinlodaさんを見習って、もっと発想を柔軟にしなければなりませんね。